Amazon EBSが最大16TB、20000IOPSをサポートしました
ども、大瀧です。
先ほど、EC2のディスクストレージサービスAmazon EBSの上限値が上がり、さらに大きなサイズ、高いパフォーマンスのディスクが作成できるようになりました。
今回のアップデート内容
まとめると、以下4点です。
- General Purpose 2(SSD)とProvisioned IOPS(SSD)タイプの最大サイズが1TiB→16TiBに
- General Purpose 2(SSD)の最大IOPSが3,000→10,000に。ただしサイズが1TiB未満のバースト3,000IOPSは変わらず、サイズ1TiB以上はバーストなしでサイズ(GiB)*3のベースIOPSが最大IOPSになる
- Provisioned IOPS(SSD)タイプの最大IOPSが4,000→20,000に。サイズ(GiB)*30が最大IOPSというサイズが小さい場合のルールは変わらず
- General Purpose 2(SSD)とProvisioned IOPS(SSD)タイプの可用性99.999%が公開された(従来はMagneticと区別無く、AFR0.1%〜0.2%)
全リージョン一斉適用なので、東京リージョンでももちろん利用出来ます。
作成方法
特に変わりません。Management Consoleの[Create Volume]画面の[Size(GiB)]に1024以上の値を設定できるようになっています。
Magneticタイプは従来通り上限1TiBです。1TiB以上にするとエラーになります。
ブートボリュームの場合は2TiBの壁に注意
EC2インスタンスのLaunch Wizardでも同様にEBSのサイズが指定できます。ただし、ブートボリュームのサイズ指定には注意が必要です。多くのOS、ブートローダーでは「2TiBの壁」と呼ばれる起動ボリュームの制限があり、2TiB以上のブートボリュームに対応していないと起動できません。ブートボリューム4TiBをAmazon Linux 2014.09.2 HVM AMIとRHEL 7.1 HVM AMIで試してみましたが、起動してきませんでした。
また、Windowsインスタンスの場合は丁寧にエラーになり、指定することもできません。
一般的なAMIのブートボリュームで2TiBよりも大きいEBSを設定できるようになるには、少し待つ必要があるようです。直近だと、近々リリースされるAmazon Linux 2015.03に期待ですね。
まとめ
Amazon EBS 16TB対応の様子をご紹介しました。より大規模な要件にも耐えるタフなサービスになってきましたね。スナップショットも活用しつつ、EBSを使い倒しましょう!